初めてのカンボジア・ロン島旅行 #2 ポス島・ラッセイ島目指す編 (2014)

ロン島

本来12時にはシアヌークビルにいるところを12時にプノンペン、18時にシアヌークビルに到着したので、すっかり絶望しておりロン島どころか9月2日にベトナムに戻れるかどうかすら心配になってきた。

バスの中では困惑している乗客がいましたが、みんな心に余裕がありそう。

なぜならみんな長期のバックパッカーばかり。
社会人がベトナムの数少ない連休を使ってカンボジアのシアヌークビルまでバスを利用して行くことは稀なのかもしれない。

私は気が気じゃなかった。
困惑なんて可愛いものではない。

シアヌークビルに到着したとき、ロン島は既に諦めていたので私以外のバス仲間の予定地“オターズビーチ (Otres Beach)”に私もついていくことにした(元々ロン島には一人で行く予定だった)。

この選択はおそらく間違ってはいなかった。
なぜならシアヌークビルには安宿がそんなすぐに見つかりそうに無かったからである。

それに比べてオターズビーチはまだまだ開発途中で、宿泊施設はマジで安かった。
4ドルくらいのドミトリーがざらにあった。
カンボジアのシアヌークビルへ旅する予定の方には言っておくが、ここを拠点にして動いたほうが賢明かもしれない。

ただ、本当はロン島の夜でがやがやしたかった。
しかし、31日に行けないとすると次の日朝一で行っても、その日中にシアヌークビルに戻らなければならない。
それではロン島に行く意味はないので、止めた。

その日の夜はスペイン人の男性とシェアして部屋を借りた。
無論ベッドは別々だ。言うまでもない。

夜、外からの波の音を聞きながら床についた。なんという贅沢だろう。

次の日、9月1日、ポス島とラッセイ島を目指す。
しかし、その日の天候は残念なことに雨。

スペイン人男性は行くのをキャンセルしたが、私と日本人女性、台湾人女性、フィリピン女性は行くことにした。
船はプライベートで貸切状態で取っていたので、キャンセル料が怖かった。

クルーザーみたいなので行くのかなーと結構期待していたのだが迎えの車を見て期待は不安に変わった。

迎えの車の道中、ドライバー曰く、船は既に海で準備されているとのこと。
この雨の中結構朝早くから準備してくれていたんだな。

ウンウン、俺は乗るぞ。

って沈没してるじゃん!

あれってか?そりゃこの雨の中だ船の一つや二つ沈没するかもしれんが、まさか前日から沈没した形で準備されていたのか?
ドライバーに聞くが「いやいやあれはないよ、あれはないでしょー」という顔つきで笑う。

こっちでした。
私に言わせて見れば、こっちもねーだろ!と突っ込むところでしたが私も29歳になる大人、ここはぐっとこらえ命を賭けてみることに。

船は上下に揺れながら進み、シェムリアップの道さながらの荒波でした。

(波と変わらぬ道の悪さに乾杯)

乗客はみななクリスチャンだったのですが、私もその時はつい祈りましたね。
アーメン。

その祈りは通じたのか、雨はどんどん小雨となっていき、島に近づいていく……。

ポス島(PreusまたはPuos Island)には上陸せずに、その周りでただ泳ぐだけだった。
海はすっと透き通っており、正直こんだけ雨が降ってこの透明感はすごいと思った。

普段ベトナムの海を経験している私にとって感動的だった。

そこから今度はラッセイ島(Russei Island、通称Bamboo Island)へ向かうが、その際軍人が船に乗り込んできた。

右にライフルが置いてある。うーんまさに軍人。
何でも、カンボジアの島を管理しているのは基本軍隊のようなのです。

ここがカンボジアだということをこの時思い出した。
彼らにライフルで脅されたらどうだろうか?と。

まあ脅されたら最後、後は死ぬだけなので、ある意味楽に考えられたかもしれない。

そんな心配をよそに、あっという間に島に着いた。

ちなみにひとつ謝らなければならないのはあまりにiPhone 4での写真写りが良くなかったこと。

本当はめっちゃ綺麗な海なんです。
ぶっちゃけ、ニャチャンとか、フーコック島より綺麗です。

海は思ったより暖かく、泳ぎやすい。

ちなみに、ポス島もラッセイ島も軍人以外は人っ子一人おらず見渡す限り山かジャングルであった。
とても水着とiPhoneひとつで探検するような気になるような島では無かったです。

宿泊なんてもってのほかですわ(後に調べてみるとコッルーというバンガローがある様子)。

やはりロン島が気になる……。
今回の旅の仲間のフィリピン人は既にロン島に到達しており毎日がお祭りのように夜は騒がしかったという……。

やはり悔しいのは行きのバスだ。
あの遅れさえなければ今頃お祭り野郎になっていたはずなんだが……。

気になって今日も眠れない。

さて今回の旅で学んで、次の旅で生かそうと思うことがある。

それは夜の国境越えはできるだけ避けなければならないということだ。

今回の場合でいえば、夜に寝台バスで出発したのだから、モクバイ(ベトナム)・バベット(カンボジア)の国境には大体深夜2時から3時くらいに着く。
当然夜に役所がお仕事やっているわけが無いので朝まで国境で留まることなる。

今回の旅は初めての夜の国境越えだから貴重な写真も取れたし良かったけど、さすがに2度とやりたくは無い。

次の旅では、ハティエンからの国境越えを考えている。

その理由はホーチミンからプノンペンを目指しても夜のモクバイ国境で長くとどまる必要がある。
しかし、ホーチミンからハティエン国境の場合はそもそも距離が長く、国境についても留まる時間が短くなるからだ。
ハティエンからロン島までの距離もだいぶ近い。

これだ、そもそものルート選びを間違えていたことを当時の旅で私は理解した。

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