私は影響を受ければ生活の中で当たり構わず影響されたことを口に発する男だ。
当時大いに影響されたのはディカプリオ主演の『The Beach』。
秘密のビーチでの大冒険に憧れたものだ。
The Beachの舞台はタイのピピ島で、そこまでの移動費を捻出できないほど貧乏であった私は別の選択肢を常に探していた。
前回の記事の中で、無理なスケジュールにもかかわらずどうしてもロン島(Koh Rong)に行きたかったのはそんな背景があったためだ。
当時はまだ知名度の低かった未開発のリゾート地『ロン島』へ2015年4月にようやく上陸することができた。
さて、前回の記事で学んだ通り、本当はバスでハティエン経由で、シアヌークビルまで行きたかったのだが、当時連休の真っ最中でであったため、バスチケットを手に入れることができなかった。
仕方ないので飛行機でプノンペンに行ってからバスでシアヌークビルまで行くことにした。
2015年4月
28日 15時頃プノンペンに到着
29日 2時頃プノンペンを出発
7時頃にシアヌークビル到着
11時頃ロン島に向けて出発
30日 ロン島・ロングビーチで過ごす
1日 ロンサレム島に日帰り移動
2日 ミニバンでハティエン国境まで移動
ホーチミンに向けて夜行バスで出発
3日 無事ホーチミンの家に到着
さて、ロン島。もうちょいでかい地図で説明したい。
Wikipediaによると大きさは78㎢。
つまり東京ドーム2個分(47㎢*2)よりちょい小さいくらいの大きさである。
この島自体はまだ人が移住した歴史としては浅く、2000年に入ってから本格的に開発が始まった。
15年足らずくらいの歴史しかないわけだな。うん15年くらいの実力だったよ実際。
食事も、宿泊施設も15年くらいだったわ。でも、そこがまたいいんですわ。未発達なところがいい。丁度映画『The Beach』を再現している感じだ。海はクリスタルブルーで濁りが無く砂浜は真っ白。ジャングルは危険で、村人でも集団で行動するレベル。
ロン島。
私は2014年の8月頃にホーチミンからロン島まで以降としたが、断念。
前回の旅から半年ぶりになるが、今回は前回の再挑戦としてロン島を目指す。
その経緯を詳しく説明していく。
当初、バスで行く予定であった。前に企んだハティエン経由シアヌークビル行きだ。
26日の日曜日デタム通りに行ってバスチケットを入手しようとした。
しかし、バスチケットは既に売り切れだった。ハティエン経由どころではない。
プノンペン経由も全く無かった。
さすが連休だ。
なんせ2015年のベトナムでは数少ない28日、29日、30日、1日、2日、3日という6連休。
みんながこぞってバスチケットを手に入れようと躍起なのだ。
仕方がないのでプノンペンまで1万4千円でエアーチケットを取得した。
そこからバスでシアヌークビルまでバスで移動する。
28日、14時05分出発のカタール航空QR0970に乗る。
雨季にはいっているのか微妙な時期だが、悪天候により飛行機の出発が遅れる。
つかカタール航空の職員、白人ばっかり。たいした用事もないのに話しかけたくなるほど美人。
15時05分、プノンペン国際空港到着。
プノンペン中心地に行くためにタクシーに乗るわけだが、日本人が2人いたのでその方と一緒に行くことを提案する。
12ドルくらいだったのだが一人当たり4ドルでいくことができた。
旅のヒントだが、飛行機に乗ったら日本人がいるのか把握していたほうがいい。
いつどこで困ったときに助け合えるか分らない。
できれば一種の“ご縁”と考えていただきたい。
中心地に着くと在カンボジアベトナム大使館にビザの相談をしに移動した。
なんせ私のベトナムのレジデンスカードは5月6日に切れる賞味期限ギリギリの品であった。
ベトナムに帰れるか不安でしょうがない私はベトナム大使館に行ってビザを取得しようとしたところ、なんと大使館は休みであった。
そりゃそうだ!
ベトナム本国が6連休の休み。
それもベトナム独立40周年なんて年なのにカンボジアにあるベトナム大使館が働いているわけがない。
こみ上げる不安を1分で吹き飛ばし、シアヌークビル行きのバスを探す。
Virak Buntham Express Travel & Toursというプノンペンのどっかの交差点にあるバス会社を利用する。
4月29日早朝2時くらいに、バスにのってシアヌークビルまで向かう。
ところで、前回のロン島旅行で私の隣にいかついフランス人(実はナイスガイ)が乗っていたのを覚えているだろうか。
バスの席の余りの狭さに苦しんだ私は、「次回は絶対2人分のバスチケットを入手する!」と固く胸に誓ったはずであった。
しかし、今回の旅でその教訓を生かせていなかった。
席を2つ取ることをしなかったのだ。
座ったのはこれまた妙にガタイの良い強面のカンボジア人であった。
俺はなぜ学べないんだと悔やむ。
5時間(朝7時頃)くらいして、シアヌークビルに着く。
妙にガタイの良い強面のカンボジア人に5時間威圧され続けるという結末であった。
10時頃、バイクタクシーにまたがり、ロン島に行く準備を行うため旅行会社を探す。
カンボジアのバイクタクシーの運転手のほとんどは英語が話せる。
もしホーチミンでベトナム語を学んでいるのであれば、カンボジアの旅も楽になると思います。
バイクタクシーの運転手に“I want to go to Koh Rong”と言うとすぐ下記の場所に連れていかれた。
ここはどうも船着場で、ロン島までの出発地のようである。
ちなみに下の画像が船着場にある旅行会社の名刺。
心配だったらこの名刺をスクショして現地に行けば良い。
ロン島までの料金は往復で20ドル。
Speed Ferry Cambodiaとかいう会社のボートに乗るのだが、もしかしたら場所によっては10ドル位で買えるのかもしれない。
でもどこで買えるのかはよく分らなかった。
下記画像はロン島への航路。
実際どういうふうに動いていってたのかは分からないがこんなもんだろうと思う。
今回の旅では、途中船が壊れてしまったので15分ほど多くかかったが、おおよそ45分~1時間くらいで島までは到着する。
ロン島側の船着場はトゥーイビーチといわれるところで、どのバーもゲストハウスも木造建築であった。
今回私が泊まった宿泊施設はBamboo Guesthouse。
特に理由は無かったのだがWi-Fiがとにかく必要だったので、Wi-Fiがあるか確認してここに決めた。
これはアドバイスだが、ロン島のWi-Fiは基本的にどこも強くないし、不安定なのでできるだけいろんなWi-Fiが飛んでいるところに泊まったほうがいい。
Bamboo Guesthouseの場合、近くのBunna’s PlaceとかいうカフェのWi-Fiが入った。
Bunna’s Placeでビールを一本飲んでWi-Fiのパスワードを確認し、Bamboo GuesthouseのWi-Fiが切れたらBunna’s PlaceのWi-Fiを使うという二段構えを拵えた。
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