屈強のバックパッカー集うベトナム・カンボジア・タイ周遊バス旅 #1 (2014)

ベトナム

温故知新とは——、

前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。

goo辞書

……とある。

その昔、私はベトナムにいた頃にベトナムからカンボジア、タイまでバスで移動する旅をした。

今回の記事はシリーズ物で2014年にバス旅行をした時の思い出を語ったものである。
情報がかなり古いので違和感があるところもあるかもしれないが、是非読んでいただきたい。

この旅の記事の一覧はこちら。

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待ちに待ったベトナムの5連休

今は昔、2014年の4月末の話だ。
この年のベトナムは4月30日から5月4日までの5日間、連休を得ることができた。

4月30日は戦勝記念日。
5月1日はメーデー。
3、4日は土日と確かに休みなのだが、2日は平日のはずである。

しかし、当時、日本製の税関システム『NACCS』をベトナム用に改良したVNACCSを導入する背景もあって、2日も一部のベトナム税関は休むようであった。

私は当時とある物流会社に所属していた。
物流会社というと、トラックで運んだり倉庫に保管したりといったイメージだと思うが、貨物の輸出入の仕事も多い。

だから、税関の都合に応じて我々の仕事の量も決まる。
物流会社としては「税関様に休まれちゃしょうがねー、休むか」ということで、私の仕事も休みになった。

奇跡的にゲットした5連休、これはどこかに行くしかない。
シンガポールからマレーシア、もしくはインドネシアを当時の私は考えていた。
しかし、現実は厳しい。
少し前に日本に帰国したせいかで、お金はNothingである。

ここはいつも通りケチってバスか鉄道で旅行をするしかない。
日本と違いここベトナムは何も海外旅行にエアーチケットが必要なわけじゃない。
陸路で海外へ行けてしまうのだ。

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もう、カンボジア・タイしか思い浮かばない

「バスか、どこへ行こうか」と悩んではみたが実は答えは既に決まっていた。
隣国のカンボジアからタイへ行く。
バックパッカーの王道を歩むしかない!

当時、ベトナム在住4年目を突入した頃だった。
タイにはまだ行ったことがなく、カンボジア、タイへのアクセスについて勉強しなければならなかった。
ホーチミンからカンボジアを抜けてタイ国境の町『アランヤプラテート』をひとまず目指すことにした。

目的地、アランヤプラテートまでのざっくりしたルートをGoogle先生に聞いてみた。
車で12時間、624キロという数字が出てきた。

アランヤプラテートは『僻地』を意味する。
僻地に12時間かけて向かうのもなかなか趣がある。

もちろん出入国手続きもあるから、すんなり行けない可能性がある。

ちなみに、帰りはバンコクのスワンナプーム国際空港から飛行機でホーチミンに戻る。さすがに行きと帰りの両方をバスで移動するという修行僧のような旅をするつもりはない。

スカイスキャナーで航空券の値段を調べた。
なんと5月3日は1万円ちょいなのに、4日だと2倍に跳ね上がることが判明。
さすが連休最終日だ。半端ではない。

簡単なスケジューリングとしては、4月29日に夜行バスで出発して、30日中にカンボジア到着。
長く見積もっても1日には、タイのアランヤプラテートまで行けるだろう。
そこからバンコクまで車で約3時間程度、もはやタクシーでもなんとか行ける距離である。

『僕』にとっての理想的なスケジュール完成

ベトナムからタイまでの理想的なバス旅行のスケジュールが完成した。
4泊5日でカンボジアとタイを楽しんでしまおうというプランだ。

4月29日夜行バスでホーチミンからカンボジア国境まで
4月30日朝国境を越え昼頃プノンペン着
夜行バスでプノンペンからシェムリアップに移動
5月1日シェムリアップ着
アンコールワット見学
夜行バスでシェムリアップからアランヤプラテートに移動
5月2日アランヤプラテート着、バンコクへ移動
バンコクからパタヤに移動、パタヤ泊
5月3日パタヤからバンコクに移動
VD8902(13時50分発)かVN602(19時30分発)に乗ってベトナムへ帰郷

予算は多く見積もって500ドルでいけないかと考えている。

詳しい予算については、次の記事で紹介したい。

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